レーザーによる前立腺肥大症の手術治療

当院では、前立腺肥大症に対してホルミウム・レ-ザー治療(HoLEP(ホーレップ))を行なっています。「HoLEP(ホーレップ)」は、前立腺肥大症における内視鏡を用いた手術療法の一つで、内視鏡の先についたレーザーメスで肥大した患部を安全・確実に切除していきます。出血や痛みが少なく、ご高齢の方にも安心してお受けいただける治療法です。

前立腺肥大症とは

前立腺肥大症とは、文字通り前立腺が肥大する病気で、55歳以上の男性の5人に1人がかかっているといわれています。
前立腺は男性だけにある臓器で、膀胱のすぐ下にあり、尿道の周りをぐるりと囲んでいます。
そのため前立腺が肥大してくると、いろんな症状や日常生活に悪影響が生じます。代表的な症状は、「頻尿」「尿が出にくい」「残尿感」などです。前立腺が肥大する原因は、まだわかっていませんが老化や男性ホルモンが関係しているということがわかっています。前立腺肥大症が前立腺がんに進むことはありませんが、症状が似ているため注意が必要です。

HoLEP(ホーレップ)治療

ホーレップによる手術療法は、内視鏡を尿道から前立腺に通し、レーザーファイバーを前立腺の内腺と外腺の間の無理なく剥がれる面に沿って挿入し、ホルミウム・ヤグレーザーをいう種類のレーザー光を照射して、切開と止血を同時にしながら前立腺全体をくり抜きます。切除した前立腺は膀胱内で切断した後、内視鏡を通し全て取り除きます。
このホーレップによる治療法は、肥大した前立腺の大きさに関係なく適応が可能で、手術中の出血量が少なく、身体にダメージの少ない手術として注目されています。
また入院期間や治療期間を短縮でき、開腹手術と同等の手術を低侵襲で行なうことがでる手術方法です。

前立腺肥大症チェック~前立腺症状スコアI-PSS~
  • 全くない
  • 5回に1回の割合より少ない
  • 2回に1回の割合より少ない
  • 2回に1回の割合くらい
  • 2回に1回の割合より多い
  • ほとんどいつも
  • この1ヵ月の間に、尿をした後にまだ尿が残っている感じがありましたか
  • この1ヵ月の間に、尿をしてから2時間以内にもう1度しなくてはならないことがありましたか
  • この1ヵ月の間に、尿をしている間に尿が何度もとぎれることがありましたか
  • この1ヵ月の間に、尿を我慢するのが難しいことがありましたか
  • この1ヵ月の間に、尿の勢いが弱いことがありましたか
  • この1ヵ月の間に、尿をし始めるためにお腹に力を入れることがありましたか
  • この1ヵ月の間に、夜寝てから朝起きるまでに、何回尿をするために起きましたか
あなたの症状は・・・正常です

前立腺肥大症には様々な要素が関係しているため、この評価だけでは完全な判定はできません。
尿が全く出ない状態が繰り返される場合は、判定に関係なく「重症」となります。

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