陥入爪・巻き爪

陥入爪・巻き爪とは?

足の爪あたりが痛いと、「巻き爪では?」と思う方が多いかと思いますが、それぞれ違うものです。

陥入爪とは

陥入爪とは、爪の角や側面が皮膚に食い込んでしまう状態。
症状は、疼痛(痛み)、発赤(赤み)、腫脹(腫れ)などの炎症兆候で、炎症が悪化して感染が起こると、赤みと腫れが強くなり、じゅくじゅくした肉芽ができることがあります。

爪の角や側面が皮膚に食い込んでしまっている
巻き爪とは

巻き爪とは、爪の先端が内側に巻いたように変形して、皮膚を挟んでしまう状態。
症状は、疼痛(痛み)、発赤(赤み)、腫脹(腫れ)などの炎症兆候です。通常感染は生じません。

爪が巻いてしまっている

陥入爪・巻き爪の原因は何?

  • 物理的な外力:自分の足幅の狭い靴やハイヒール、加齢、下肢麻痺
  • 爪の切り方:深爪
  • 足の形:外反母趾
  • 遺伝
  • 肥満妊娠などの急激な体重増加
  • 爪白癬
  • 抗がん剤の副作用:多指に陥入爪がみられるとき

陥入爪・巻き爪の治療方法は?

陥入爪・巻き爪の治療には、保険適応のものと非保険適応(自由診療)のものがあります。

保険適応
フェノール法

食い込んでしまった側の爪を根元まで切除し、そこから新たに爪が生えてこないように爪母(爪の根元にある爪を作るところ)をフェノールを使って腐食させます。

部分爪母摘出術

食い込んでしまった側の爪を切除し、爪母(爪の根元にある爪を作るところ)を部分的に取り除きます。
なお、当院の手術では、皮膚切開を行わずに、部分爪母摘出術を行うため、術後の疼痛は少なく、靴も術後3日目から履くことができます。

部分抜爪と爪母・爪床切除の図解
非保険適応(自由診療)
ガター法

爪と皮膚の間に一方を切り開いたチューブを挿入し、爪を浮かせることで、食い込みを防ぐ方法です。

ワイヤーによる矯正

爪の先の両端に穴をあけて、ワイヤーを通して爪の先を広げる方法です。

当院の日帰りできる陥入爪手術は・・・

皮膚切開をしない、部分爪母摘出術です。
部分爪母摘出術は、局所麻酔を用いた手術で、手術時間は約15分です。

手術日からの流れ

STEP 01
手術当日
来院(問診)→手術
STEP 02
手術翌日
来院しガーゼ交換
STEP 03
手術2日目
シャワー浴と靴を履いての歩行可
STEP 04
手術から2週間目
外来で、経過を診させていただきます
STEP 05
手術後3週間以降
スポーツや長距離の歩行可

当院での症例

巻き爪の手術

局所麻酔での2泊3日の手術、手術時間は45分。

全爪母摘出術(高度な爪甲変形など)

局所麻酔での2泊3日の手術、手術時間は45分。

診療科・部門